思考回路Zero

思考回路ゼロなブログです。

クライマーズハイ

暑い。
雨が降ってジメジメしている外気。
明日あたり関東地方も梅雨明けかな!?そんなことを考えながら、
冷房の効いている空間を求めて、会社帰りに映画館へ。
候補は『花より男子F』『スピードレーサー』『クライマーズハイ
時間が丁度良かった『クライマーズハイ』のチケットを購入。¥1,200

http://climbershigh.gyao.jp/
↓ネタばれ↓






23年前の夏、実際に起きた航空機事故を舞台にした映画。
524人乗りの旅客機が御巣鷹山に墜落した記事を地元群馬の(架空の)地方新聞社がスクープを狙って記事を作っていく模様が事故当日から5日間に渡って描かれている作品。


オープニングは山の景色から始まる。私もクライマーのはしくれ、そこが何処だかすぐにわかる。「谷川岳 一ノ倉沢」。
場面が変わり、土合駅で主人公 悠木(堤真一)が電車を降りて階段を登るシーンへと続くのだが、いきなり疲れやすい体質になっている。「あれ?おかしいな」と思って見ていたら、薄暗い土合駅から出てきた堤真一がいきなり老けている!?それは22年後のシーンになっていた。


悠木は航空機事故に関する「全権」という立場で、新聞社上層部と対立しながら記事を紙面に載せていく。部下達から信頼もあり、部下達が納得しないときには登山に例えながら指示していく。
山を例えた後のシーンに、一ノ倉沢一枚岩をクライミングしていく22年後のシーンを挟んでいるのだが、時代は振られてもストーリーは振られないので見やすい。


カメラワークが絶妙で、新聞社1フロアをまるで『有頂天ホテル』のようにカメラがめまぐるしく動きまわる。セリフも長いので、時間との戦いという世界を上手く引き出している。
ただ、立ち止まって話をしているシーンでも、カメラのアングルを意図的に振って、話をしている人の苛立ちや焦りを演出しているように感じた。だから、臨場感はすごく伝わってくる。


ただね、最近、特に感じるのだけれど、「報道の自由」を振りかざして報道が無法化している印象がある。記事にするよりも優先するべきことがあると思うし、模倣犯とかを生み出す悪い影響与えたり、報道自体を操作しているのだろうとも感じる。
少年犯罪なんて、あんなに大きく取り上げなくても良いんじゃないかな?