思考回路Zero

思考回路ゼロなブログです。

時空の路 ヒルクライム in 会津

遂にデビュー戦!
デビュー戦が引退レースにならないように、ここは良い印象を残してレースを終わりたい。
走破タイムの目標は40分切りの30分台に設定。
スタート直後は勾配の無い長いストレート。ここは、30km/hくらいのペースで脚を貯めて、後半にブエナビスタばりの末足を炸裂させる予定。


会場に向かい荷物を預け、開会式が始まる。
開会式から30分後、各グリッドにグルーピングされた選手たちが1番グリッドから順次スタートしていく。


やがて、自分たちのグリッドがスタートを迎える。
役場をスタートすると、ミスあやめの2人が「頑張れぇ〜」と声援を投げかけて、スタートラインに送り出してくれる。スタートラインは公民館前。ここまでの区間は追い越し禁止なのだが、予想以上に周辺が速い!


周辺選手達の想定外のスピードに乗せられ、40km/hオーバーでスタートラインを越えてしまう。
「ヤバイ」


なのに後方からスタートした団体さんに一気に交わされ、勝負根性に火がつく!
「この団体に付いて行っていいのか?」自分の末足に疑問を抱き、ペースを緩めながらストレートから勾配のある区間に進んでいく。


勾配が始まると、既に脚が来ている。
スタートしてまだ4分の1程度の距離しか進んでいないのにもかかわらずに、だ。
しかし、地域住民の声援でこの位置でペースは落とせない!
だから、漕ぐ!ひたすら漕ぐ!


そう言えば、今月はゴールデンウィーク利根川CRを走ったきり。今朝も全く練習どころか、身体を温めてもいない。そんなコンディションで初ヒルクライムなんだ。…と自分にいいわけして心が折れそうになる。


住居が見えなくなってから、ペースを落ち着かせ、1桁台のスピードまで落とさないように10km/hオーバーをキープしながら登る。ペダルが重く感じても、これ以上軽いギアが無い刹那さ。この時点で、目標はゴールにたどり着くことになった。


「あと、4km」の看板が見えてから、ペースアップ!


「あと、2km」の看板が見えてたときは、ゴールが遠すぎてペースダウン!


「あと、1km」の看板で最後のスパートをかける。


「あと、500m」の看板でスパートをやめる。まだ500mしか進んでいないのか!?


そして、遂にゴール!
途中で地面に足をつけることもなく最後まで漕ぎ続けた!


あれ!?
なんか、ゴールなのにあっけない感じ。
なに?このさっぱりしたゴールは???
登山ほどの限界も見えていないし、疲労も無い。
そんな達成感ゼロな感じが妙にやるせない。
別段、景色が良いわけでもない。
もっと、攻めて、攻撃的に登ればよかったような気がする。


ゴールの先にあるテントまでクールダウンしながら進む。


テントに着くと、ライダーでごった返している。本当のゴールはココか!?


まずは、預けた荷物をゲットし、上下のウェアを纏う。


その後、先行してスタートした仲間たちと合流し、炊き出しのテントに向かうと、そこでは、ボランティアの方々がヴァーム、アイス、地元の郷土料理「しんごろう」を振舞ってくれた。
食す!疲れた身体には嬉しいメニューだ。


ひといきついてから、10分間隔で集団になって下山する。ダウンヒルは爽快で楽しい!
山を下り終えると、スタートライン方向ではなく、田園風景の中をカラフルなバイクにカラフルなジャージを纏ったライダーが綺麗に並んで走っている。一般自転車では考えられない凄いスピードで。その列に向かって進んでいくとスタート地点に戻っていく!


スタート地点では、「蹴っ飛ばし汁」なるものを焚きあげしていてくれた。

登りは汗だくになって、登っていくけど、下りはウィンドブレーカーを着て降りてきたのに寒い。
蹴っ飛ばし汁で暖をとる。かなり気の利いたオーダーだ。ありがたい。
その間、自転車はこんな感じで放置されている。

http://www.minyu-net.com/sport/sport/0525/sport1.html


ヒルクライムの参加者は300円で入浴できるチケットが配布された。
近場の湯陶里(ゆとり)に寄って汗を流す。
http://spa.s5.xrea.com/broom/fukushima/yutorif.htm


インターに向かう途中で更に食す!


帰りは新しく開通したトンネルを潜り抜け、白河ICから帰路に着く。
途中のSAで車を降りて歩き出すと、すでに筋肉痛が始まっている。


東京は雨の予報だったのに晴れていた!
初の自転車の大会出場だったし、それが初のヒルクライムでもあった。大内宿という土地にも初めて入ったし、初めて食す郷土料理もたくさんあった。
初めてづくしの初ヒルクライム。次があったら、計画的にトレーニングしてから出場しよう。