思考回路Zero

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さまよう刃

昨日、会社帰りに観ようと思っていた映画は帰りが遅くなり、今日のスケジュールに無理やりねじ込んで観てきました―『さまよう刃』。


年をとって痩せた寺尾聡は、ますます宇野重吉に似てきた。
「団長、マンホールに爆弾が!」西部警察の松田(リキ)殉職のシーンでファンになった。
映画の主演は『雨あがる』『博士の愛した数式』以来かな???


まー、とにかく台詞も効果音もBGMも少なく、スクリーンが真っ暗になるシーンさえあるほど静かな作品。隣でポップコーンを食べている音、前で咳をしているのもよく聞こえる。
そんな静けさの中、グゥーってお腹がなる私。少し恥ずかしい。。。
映画館で観なくても良かったかも知れない。


少し前に『96時間』を観たが、それと比較して、娘を想う父親のストーリーはとても対照的な展開だった。東野圭吾作品特有の最後の軽い裏切りもなく、誰もハッピーじゃないエンディングも物足りない。原作もこんなエンディングなのだろうか?


少ない台詞の中で、「日本の警察が守っているのは、市民じゃなくて法律」「長嶺にはもう未来は無いんだよ」は、印象的な台詞。
それでも、何とかその想いを果せてあげようとする、ペンションのオーナー。その気持ちを刑事にも伝える。すると、刑事も捜査情報から犯人の居場所を長嶺に伝えてしまう。
そして、犯人が現れる場所に長嶺がライフルを持って登場する。