思考回路Zero

思考回路ゼロなブログです。

北海道マラソン2008

なんか見始めたら、今後のマラソン界の行く末を占う上で重要なレースだったから、動けなくなった。
2時間30分ずっとクギヅケ。


男子と女子が同じ場所&時間にスタートする北海道マラソンは男子トップグループと女子トップグループで2元中継が面白い。天候は晴れ、気温30℃近く、湿度70〜90%というマラソンにとってはあまり良くない条件。序盤はゆったりとしたペースと予想されていた。しかし… 
暑い日のマラソンは前半貯めて、後半でスパートだったが、北京オリンピック最終日の男子マラソンでその常識が覆されていたのだった。それは、先行してレースを作ってそのまま優勝したワンジル選手。
その北京オリンピック後の最初のフルマラソンということもあり、男女とも序盤からハイペース。5kmの時点で女子の優勝候補吉田香織がそのスピードに付いて行けずに順位をさげて行く混戦模様。フルマラソン2回目の新谷が押し出されるようにレースを引っ張る展開。とてもこのまま新谷が優勝できない感じ。



男子:
1位 高見沢勝 …佐久長聖高校教員 2"12"10(歴代3位)
2位 中本健太郎 …安川電機(一般参加)
3位 清水将也 …旭化成
?位 今井正人 …トヨタ自動車九州 (あの箱根駅伝5区の順天「山の神」)初マラソン
?位 エリック・ワイナイナ …パナソニック?(アトランタシドニーのメダリスト)


女子:
1位 佐伯由香里(さはくゆかり) …アルゼ 2"31'50 143cm 31.6kg 19歳 一般参加、初マラソン
2位 新谷仁美 …豊田自動織機 (東京マラソン初マラソン初優勝)
3位 吉田香織 …セカンドウィンドAC
増田明美の解説は素晴らしい。「吉田選手は後になって追いついてくることが充分に考えられますよ」と言っていたが、本当に3位まで押し上げてきたもの。


男子優勝は高校の先生。山梨学院から日清食品に進み、去年は日清食品の選手として2位だったこのレースで今年は優勝。凄いなぁ、伝説の先生になったなぁ。


女子優勝は初マラソン&一般参加の143cmの選手。インタビューのVTRは中学生に見えたが、走っている姿は大きく見えた。練習では30km走、40km走までしか走ったことが無いらしく、それでも新谷を5分くらい置き去りにするくらいの選手だと言っていた。1位2位とも小出監督の門下生。3位の吉田も積水化学に入ったときは小出監督の一声だったらしいから日本の指導者は一流だということがわかる。実際、マラソン以外の国際競技バレーボール女子とかシンクロなどの日本人指導者は多い。


千葉真子:「心の持久力を…」
ラソンて身体の持久力だけじゃなくて、心にも持久力が必要なんかー。って思わせる、選手ならではのコメントが素晴らしかった。


セカンドウインドACの加納が優勝直後にダウンしたレースから1年。今年は「のり子大好きだよ」の人もTVに映ることなくレースらしい中継だった。19歳、20歳と若い2人の課題は「スピード」らしい。あの序盤のスピードのまま押し切っていたらとんでもない選手になるものな。今後が楽しみな2人の選手だ。